海から天へ、そして雨、雪となり地上へと長い時を経て巡る命の源。滝と向き合っていると宇宙のちりから始まった地球、そして衝突した少惑星に含まれていた水から様々な偶然を経て生命が誕生した奇跡に触れられるような気がします。
富士山のふもと白糸の滝にて撮影した写真に彩色を施した作品です。100メートルも続く滝の姿と音に圧倒されながら撮影していると、陽がさして虹が生まれ、蝶々が舞う世界はまるで天国にいるかのような気持ちになりました。古くから富士山と共に信仰の場として大切に守られている場ということにも納得です。
この時の個展に来てくれた滝ガールとして全国の滝を巡る同級生の滝ガールこと坂崎絢子ちゃんから、30年前に富士山に降った雪解け水がゆっくりと時間をかけて巡り流れて出ているというお話を伺えたのにも感激しました。この時の個展「花滝」作品を以下サイトよりご覧いただけます。宜しければご覧くださいませ。
生命の源から、大海へ。
一つ一つの命が花開き、
大いなる流れを進んでゆけますように。
心身を清め、
想いをこめて絵筆を取りました。